2010年4月9日金曜日

虚栄の市  


1998年 イギリスBBC制作。クラシックドラマ。
ウィリアム・サッカレー原作 をドラマ化した作品です。

 貧しい孤児のレベッカ(通称ベッキー)が、玉の輿を狙ってその美貌と知性で男性を虜にしていく物語。

 ベッキーとは性格の全く違う親友であるマミーリア。彼女の家に招かれたベッキーは、その後 裕福なクローリ家の家庭教師になり、そこの次男ローリーと結婚することに成功します。

 親友のアミーリアは、父親が破産してしまい。婚約者ジョージとの結婚も危うくなり、苦しい立場になります。ジョージは父親から違う人と結婚するこを強要されますがそれを拒否!親に逆らいアミーリアと結婚します。幸せになるはずの2人でしたが、なんと 夫になったばかりのジョージは、妻の親友ベッキーにうつつを抜かし駆け落ちしようと持ちかけるのでした。勿論、罠を仕掛けても相手にはしないベッキーでしたが、2人の関係に苦しむアミーリア。そんなアミーリアを見守る男性ドビン。彼は、ジョージの親友でしたが、ひと目あったときからアミーリアに想いを寄せているのでした。彼女の幸せだけを願うドビン。そんなドビンの姿には、心打たれますね。

 ジョージは、ベッキーに振られてしまい。妻の待つ部屋に帰ってきます。何もしらないアミーリア。可哀想に…。

 結局、ナポレオンとの戦争が始まってしまい。ジョージは戦死。アミーリアは未亡人になってしまいますが、ジョージそっくりの男児を出産。

 ベッキーは夫ロードンと共に放蕩生活を続けます。社交界からは軽蔑され続けますが、そんなことはまったく気にせずに 華やかな生活を送ります。そして、ベッキーは 夫や家族のためなのか…ステイン候と親しくなることに成功。息子を寄宿学校に入学、勿論 費用はステイン候が出します。かなりの金額をステイン候からもらっているので、みているこちら側も ベッキーはステイン候の愛人のようで、夫ロードンも納得済に見えましたが…そうではなかったようです…ある日、ステイン候とベッキーがいちゃついているところに 夫ロードンが帰宅。怒ったロードンは、ステイン候に決闘を申し込もうとします。ステイン候にしてみれば、騙された!?って感じなのでしょう。その後は、全く ベッキーのころを相手にしなくなります。夫にも見放されたベッキーは、 夫の兄に救いを求めるのでした。

 アミーリアは、貧しい暮らしから息子を義父の手に委ねることに同意。ドビンは遠いインドにいます。ドビンの妹から 彼が婚約間近だと聞かされたアミーリア…少し動揺したようです…。

 ドビンは、妹からの手紙でアミーリアが再婚すると知り、慌てて帰国します。しかし、結婚の話は嘘でした。彼女に想いを告げるドビン。しかし、アミーリアはずっと友人でいて欲しいといいます。アミーリアは、彼と一緒に過ごし手をつないだり…まるで恋人のよう…。ドビンにはつらいでしょう。

 そして、今は成功したのかアミーリアのお兄さんは裕福になり、アミーリアもいい生活をすることができるようになります。ドビンとの関係はそのままのよう…。

 そこへ落ちぶれてしまったベッキーと再会したアミーリア。彼女の面倒をみたいというアミーリアを反対するドビン。2人はケンカしてしまいます。そして、とうとうアミーリアとの別れを決意したドビンは去っていくことに…。ドビンの言葉に、泣き崩れるアミーリア。

 アミーリアは、亡夫ジョージを忘れることができないといいますが、本当はドビンのことをもう好きなのだと思います。でも、素直にドビンの元にいくことができません。そこへ、ベッキーが現れ…ジョージはあなたが忠義を尽くす価値もないことを告げます。自分への恋文を見せるのでした。ベッキーもひとつだけはいいことをした感じですね。

 ドビンとの結婚を決意したアミーリア。よかったですねドビン!

ベッキーは、今度はアミーリアの兄を騙そうかなぁとしたところでドラマは終わりでした。コミカルに描かれた作品で面白かったです。

 ベッキー役を演じた女優さん可愛らしかったです。また観てみたいかも…。

 

 

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